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コーヒーを飲むと脳にどんな影響があるのか?【雑学】

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毎朝コーヒーを飲んでいるという人がいますか?


コーヒーを飲むと眠気が消えて、キリッとした気分で、仕事に取り組むことができますね。

 

では、コーヒーを飲むことで、脳では一体どのような変化が起こっているのでしょうか?


今回は、コーヒーが私たちの脳に与える影響を解説します。

 

 

 

珈琲一杯の薬理学

珈琲一杯の薬理学

  • 作者:岡希太郎
  • 発売日: 2007/05/24
  • メディア: 単行本
 

 

 

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私たちの脳には、アデノシンとアデノシン受容体と呼ばれる2つの物質が存在しています。


この物質は、くっつくことで、脳の働きを遅くし、疲れや眠くなるなどの効果をもたらします。

 

夜遅くまで起きていればいるほど、疲れで頭が回らなくなるのはアデノシンによるものです。


さて、そんな時にコーヒーを飲むとどうなるのでしょうか?


コーヒーに含まれているカフェインは、アデノシンと構造がよく似ており、脳内に入ると、アデノシンを押しのけて「アデノシン受容体」とくっつくという特異な性質を持っています。

 

しかも、カフェインとアデノシン受容体の組み合わせでは、疲労感や眠気を引き起こすことはありません。


そうなると、脳は体の疲れを感じできず、眠ることもそっちのけで、働き過ぎてしまうのです。


これがコーヒーを飲んだときに、眠気が覚める原因です。


このカフェイン効果は、飲んでから、8時間続きます。


8時間後には 、増えすぎたアデノシンとアデノシン受容体がくっつくことで、急激な眠気と疲労に襲われることになります。(アデノシンは寝ている間に減少します。)


就寝の8時間前に、コーヒーを飲まない方がいいのは、このためですね。


こう見ると、コーヒーは悪いやつだ・・・と思えてきますが、そう思うのはまだ早いです。


コーヒーには、心拍数を上げ、脳や体を活発に働かせて、集中的に仕事に取り組むことができると言う覚醒効果があります。


さらに、カフェインによって、やる気の素とされるドーパミンを出すことで、人は幸せを感じるようになります。


まぁこのせいで、中毒になってしまう人もいるんですけどね。


仕事前にコーヒーを飲むことで、効率的に仕事をこなせることが分かりましたが、カフェインには致死量があります。


1㎏当たり約150mg が致死量とされており、60kg の成人では、約12gが致死量となっています。


コーヒー1カップ当りに、大体カフェインが約150mg含まれていますので、60kg の人が、80杯飲むと死亡するという計算になります。


実際には、それは事実上不可能に近く、コーヒーを大量摂取することで胃が拒否反応を起こして嘔吐を引き起こします。


ということで、これがコーヒーが脳に与える影響です。


朝にコーヒーを飲むのはいいですが、アデノシンの増えてきた夜に、コーヒーを飲むと、脳も体も大変なパニックに陥っているようですね。