スマートフォン 無料ゲームの儲かる理由【雑学】
あなたのスマートフォンに無料のゲームは入っていますか?
スマートフォンのゲーム市場は、9600億円に達し、さらにに拡大を続けています。
でも、こう思いませんか?
なんで基本無料なのにそんなにに儲かるのか?
今回は、そんな無料のゲームでどうやってお金を稼いでいるのかを解説します。
スマホゲームは、フリーミアム(Freemium)というビジネスモデルを使っています。
これは、基本的なサービスは無料で提供し、特別な機能を使うために、課金してもらう仕組みのことです。
少し前まで流行っていた「ポケモンGO」や「フォートナイト」なんかも、基本無料のゲームですが、課金によって数日で1億円以上もの金額を稼ぎだしました。
課金してもらうためには、面白いゲームであるということはもちろんですが、利用者が実際にお金を払っている感覚を忘れさせるような、ちょっとした仕組みをつくることが大切です。
ある研究によると、人は、クレジットカードで支払うよりも現金で支払う方が、心理的負担が大きくなることがわかっています。
あなたも、カードの請求が来てびっくりしたことがあるのではないでしょうか?
実際にお金を見ないクレジットカードを使いすぎて、借金を作り、破産してしまう人もいます。
スマホゲームの課金は、そのクレジットカードにプラスして、そこにゲーム内通貨を混ぜ合わせています。
ポケモンGOを例に出すと、高度な機能(卵孵化装置や、おこう)のアイテムが欲しいと思ったときには、プレーヤーは、まずクレジットカードでポケコインを購入します。
フォートナイトの場合は 「V-BUCKS」というコインですね。
そしてそのコインを使ってアイテムを買います。
550ポケコインは、600円ですが、1個80ポケコインの「おこう」を買った時には、
えーと、・・・あれ?いくらで買ったことになるんでしょうか?
だいたい100円くらいでしょうか?
「まぁいいや買っちゃえ」ということになるわけです。
このようにややこしい手順を経て、ゲームの課金が、プレイヤーにとって、苦痛がないように意図的に設計されています。
そして、一度課金を行うと「損失回避」の心理が働きます。
つまり「課金をしたのに辞めるなんてもったいない」と感じるのです。
ガチャを10回まわして、レアアイテムが出なかった場合、人は「今まで課金したお金の損失分を取り返したい」、という心理から、さらにガチャを回してしまいます。
これは、ギャンブルにも言えることですね。
ということで、スマホゲームというのは、非常にうまく課金をしてもらえるようになっているのです。
このような説明をすると、多くのプレーヤーが課金をしていると思いますよね。
でも実際には、全体の1.9%のプレイヤーしか課金していません。
しかし、それで十分なのです。
課金してくれるプレイヤーは「クジラ」と呼ばれており、1万円、時には数十万円のお金をアプリに使ってくれます。
このような熱狂的なプレーヤーがいるおかげで、ゲーム会社は存続でき、あなたが無料でフォートナイトとをプレイすることができるのです。