地球に住める人口の限界は?【雑学】
現在、地球上には、70億人以上の人々が住んでおり、その数は年々増え続けています。
そのため、私を含むも多くの人々が、地球上には一体どのくらいの人数が住めるのだろうか?
という疑問を持っていることでしょう。
国連の予想では、2050年までに97億人、そして2100年までに約110億人に達すると推測されています。
今回は、そんな地球がどれだけの人々を支えられるのかをお話します。
まず、例え、人口が110億人になったとしても、住むスペースにはさほど影響はありません。
人の重さに耐えられず、地球が落下することもありませんし、土地がないために空飛ぶ家に住む必要もありません。
しかし、人類の生活を支える食べ物や、水、エネルギーが無限にあるわけではありません。
詳しく説明していきましょう。
現在の低所得国の人口が、数十億人増えたとしても、世界全体への影響はほとんどありません。
なぜなら、低所得国の科学燃料の燃焼によるCO2排出量は、1人あたり年間1トンと、少量であるからです。
しかし、日本やアメリカなどの、高所得国の都市のCO2排出量は、1人あたり年間6~30トンにもなります。
豊かな国の人々は、貧しい国の人々よりも多くのCO2を排出しているのです。
したがって、高所得国の人口が増加して、世界人口が110億人になった場合や、低所得国が発展し、現在の高所得国のような生活スタイルになれば、CO2が急激に上昇し、気温や海面の上昇、異常気象などを引き起こすことになります。
実際に、このままの消費を続けていけば、地球の気温は、21世紀の終わりまでに2度上昇するだろうと予想されています。
この気温の変化による異常気象や、豪雨、干ばつが食糧生産の妨げになることは間違いありません。
すると、人口が80億人に達した2025年には、人口の増加だけでなく、食料が減ることによって、価格高騰が起こり、全世界で食料の争奪戦が起きることが確実視されています。
フィリピンの国際稲研究所は、このような食料危機の現場から、地球が養える人口は、83億人が限界だと推計しています。
それ以上の人口になれば、食料自給率の低い日本では、食糧高騰の煽りを受けて、お米1kg5万円になったり、ランチパック一袋1000円ほどになっているかもしれませんね。
そうなれば、月20万円の給料で生活していくことも難しくなってきます。
そのため、世界が多くの人口を支え続けるためには、高所得国に住む人々がCO2をあまり排出しない生活に徐々に変更し、政府もこの運動を奨励すれば、地球温暖化や資源の枯渇、ゴミ問題を減らしていけるでしょう。
しかし、このような改善を図ったとしても2100年に到達する、110億人の人口を支えていける資源を確保することは難しいでしょう。
日本人の少子化が問題視されていますが、実際のところ人口が減るのは自然の流れなのかもしれませんね。