間違いやすいサバイバル知識5選【雑学】
あなたは雪山や砂漠などの極限の環境下で、生き延びる自信はありますか?
もしあなたが、映画やドラマなどで見たサバイバル術を当てにしているのであれば、それは危険です。
今回は、そんな間違っているサバイバル術を5つお教えします。
山で遭難したら下山する
もし山で遭難した場合、あなたならどうしますか?
ほとんどの人が、山を下りて行こうとするはずですが、それは間違いです。
実際に下山したことで、山中深くに入り込み、ヘリからは見つけられず、限られた食料と体力を使いはたして、衰弱死するケースが多くみられます。
なので、山で遭難した場合は、逆に山を登っていくのが正しい決断です。
頂上に行けば、必ず登山道に出ることが出来ますし、他の登山者や、ヘリなどに見つけてもらえる可能性も高まります。
心理的には、下山したくなりますが、正しいのは登り続けることなのです。
遭難してすぐ食料を探せ
ジャングルで遭難した際、誰もが食料を真っ先に確保しようとします。
しかし人間は、絶食の状態が続いても、3週間から最長で70日まで生き続けることができます。
ただし、水を1滴も飲まないと人間は4~5日程度で死んでしまいます。
なので、まずは水の確保が先決です。
緑が生い茂る草原で、朝露を集めたり、雨水を集めたり、きれいな川を探すのが鉄則です。
この判断を誤って、食料を探し回ると無駄に体力を消耗して、1日で脱水症状に陥ってしまう可能性もあります。
毒蛇に噛まれたら口で吸い出す
ジャングルで、水を探すことは決まりましたが、探している途中に毒蛇に噛まれたら、あなたはどうしますか?
ほとんどの人は、咬まれた部分を口で吸い毒を抜く方法をしてしまいますが、それはほとんど効果がありません。
それどころか、口の中のバイ菌が傷口に入り込んで、感染症を引き起こしたり、口から毒を吸引してしまう可能性があります。
毒蛇に噛まれた場合は、患部を洗って包帯を緩めに巻き、急いで病院に向かうのが最善の策ですが、無人島の場合は、体をなるべく動かさないようにすれば、体内に毒が回って体を蝕む危険性が下がります。
お酒で体を温める
映画を見ていると、雪山や無人島で遭難した際に、ブランデーを飲んで体を温めるシーンがありますよね。
確かに、アルコール度数の高いお酒を飲むと、体が火照るので、凍傷や凍死を防ぐ効果があります。
しかし、お酒を飲んで体の温まる効果は一瞬で、その後は体がどんどん冷えていきます。
サバイバルでは、体温は生死の鍵を握っているため、体温を上げる目的でお酒を飲むのは避けたほうがいいでしょう。
熊に出会ったら死んだふりでやり過ごす
熊に遭った際のよく聞く対処法が、この「死んだふり」ですが、これはかえって危険な行為です。
熊は好奇心旺盛な動物なので、死んだふりをした人間にも、躊躇なく襲いかかってきます。
腹ペコの熊にしてみれば、ただの横たわった餌にしか見えていません。
実際、アメリカアラスカ州国立公園で、グリズリーに遭遇した女性は、この死んだふり作成を決行するも、見事に失敗して負傷しています。
熊に出会った場合は、背中を熊に見せずに、落ち着いてゆっくりと後ずさりすることです。
その間に、リュックから荷物を捨てて、興味の対象が移る様に仕向け、それでもこちらに走ってきた時は、怒号で追い払いましょう。