ダイエットに運動が最適ではない【ダイエット】
健康的にダイエットがしたい場合は、昔から運動をすることが大切だと誰もが信じてきました。
しかし、最近では、運動によるダイエット効果はほとんどないということがわかっています。
実際にライザップなどの肉体改造を行うジムでは、運動よりも、食事制限に重きを置いていることで知られています。
今回は、そんな運動が、ダイエットに最適の方法ではない理由をお話します。
アメリカ国立衛生研究所の、ケヴィン・ホール博士は、「運動は、健康にとても良いことですが、痩せる効果はそれほどない。」と語っています。
その理由は、私達の体がカロリーをどう燃焼しているのかを知ればわかります。
カロリー燃焼には、「基礎代謝」と「食事誘発性熱産生」、「運動」の3つの方法があります。
「基礎代謝」とは、何もせずじっとしていても、自動的に消費されるカロリーのことで、だいたい60~70パーセントのカロリーが消費されています。(一日に女性約1200、男性約1500キロカロリー)
「食事誘発性熱産生」は、食べたものを消化する際に使われるカロリーのことで、だいたい10%のカロリーが消費されます。
そして、「運動」は、体を動かすことによって消費されるカロリーで、約10%~30%しかありません。
つまり、私たちが痩せるのは、ほとんど無意識に行っている基礎代謝(70%)によるものなのです。
歳をとってこの基礎代謝の弱まると、お腹が出てきたり、痩せにくくなるというわけです。
それでも、あなたは、「いや、運動をして、100%の力で、ダイエットに取り組むんだ。」と意気込むことでしょう。
確かに、30%は、あなたの努力次第なので、運動をすればそれだけ痩せやすくなります。
しかし、運動量を増やした場合、それに合わせてさまざまな行動の変化が起こります。
その一つとして、運動するとをよく食べるようになることが挙げられます。
あなたもその気持ちが分かるでしょう。
サッカーや、マラソンをした後は、とてもお腹が空いて、トンカツやラーメンを大盛りで食べてしまうはずです。
また、運動をしたら、通勤に、階段ではなく、エスカレーターを使ってしまうことが増えます。
これらは「代償行為」と呼ばれています。
ほとんどの人は、この「代償行為」のせいで、運動の成果がいつのまにか無駄になっているのです。
また余分に摂取したカロリーを、運動で消費するのは、とても大変なことで、フライドポテトMサイズのカロリーを消費するには、約2時間のウォーキングをしなければなりません。
最後に、運動をして痩せるのは不可能ではありません。
先ほども言った通り、運動はあなたの努力次第でカロリーを減らせる唯一のポイントです。
ただ、運動後に、ピザポテトや、塩おむすび&ウィンナーを我慢できますか?
できないという人・・・食べるなとは言いません。
せめて基礎代謝で消費する以上に食べ過ぎないように、過剰な運動を避けて、食事量に気を配ることが大切です。